教室ブログBLOG

レッスンよもやま

~楽譜を疑え!~レッスンよもやま

明日は夏至。2023年も半分過ぎようとしています。
保護者様と「今年も、もうそんなに過ぎてしまったんですね~」としみじみ話しました。

さて先日、大人の生徒さんから質問がありました。
「楽譜通りに書いてある指使いで弾いているんだけど、どうにもやりづらいんです💦」と。
現物を見てみないと何とも言えないので、「次週お持ちください」と言って翌週のレッスンへ。
実際見てみたところ、あれあれあれあれ、こりゃぁ弾けませんねと言う指使いが記載されていました(゚◇゚)ガーン

文字で説明すると伝わり辛いかもしれませんが、その箇所は白鍵→黒鍵に移動する場所で、使う指は3指(中指)→1指(親指)※この場合右手の運指になっていました。通常、白鍵・黒鍵が連続する時に使う指使いとしては白鍵に1指もしくは2指を、黒鍵は3指を使う場合が多いです。理由は手前側にある鍵盤には短い指を、奥側にある鍵盤には長い指を使えば合理的だからです。今回のケースはそれが逆転していたため、全く合理性からは真逆に離れた指使いが記載されていたのです。

また、春先にも高校生の生徒さんから「YouTubeから引っ張ってきた楽譜をダウンロードして自分なりに練習してみたものの、どうにもこうにも上手くいかない。卒業イベントまでには友人とのユニットで校内のステージに立たなきゃなのに限界です💦」とレスキューレッスンの依頼がありました。

ほうほうどれどれ、その譜面を見て納得。こりゃ弾けるわけ無いね!即答でした。
おそらく、原曲をアップされたYouTuberの方は譜面を見ずともご自身が弾き歌いをするには即興で弾けてしまう方だったのでしょうか、なんとか譜面におこされたようですが、残念ながら右手と左手が混同してしまうような箇所や、どうやっても1拍の中に納められる音域を使っていなかったりと、経験者からするとめちゃくちゃな譜面でした。

いずれのケースも、ご自身で判断は出来ず、譜面に書いてあることを忠実に再現しようとした結果、逆に全く手が出なくなってしまったという訳です。
生徒さんの習熟度にもよりますが、通常は楽譜に書いてある事を忠実に守って練習をしますよね。今回のケースはそれが裏目に出てしまいました。あまり無いパターンですが、必ずしも楽譜に記載されたことが正しいとは限らないのです。

楽譜は言語と同じで、共通認識のコミュニケーションツールです。アウトプット(データとして残す)する際は、楽譜のルールと弾く人が理解出来る形で残さなければなりません。

もしご自身で練習されている時、「ん?」と思う事があれば1度楽譜を疑ってみてください。

学校行事と表現力

秋晴れの気持ち良い季節になりました。今年からは学校行事も再開して毎週末どこかの学校や幼稚園で行事が開催されています。
9月10日(土)は星野小学校と西武文理小学校の文化祭に始まり、翌週9月17日(土)仙波小の運動会、翌週24日(土)は月越小の運動会、10月1日(土)は中央小・大塚小・ひまわり幼稚園の運動会、10月8日は星野小、ひまわり南幼稚園の運動会、10月15日(土)に白百合幼稚園の運動会、10月24日(土)は大塚小の音楽会!怒濤の行事ラーッシュ!!!

しかし運動会を開催すると言ってもどこの小学校もアフターコロナの影響でお弁当無しの2学年ずつ開催。競技もグッと少なくなって2種目(主にリレーとダンス)の所が多いようです。

「そろそろ運動会だけど準備は進んでるのかな?」と大抵の生徒に聞くのですが、とある男子生徒の回答が面白かったのと、その回答が音楽表現に繋がったので今日はそんなお話です。

回答してくれたF君は「運動会、全然楽しみじゃない。だって競技は少ないし、他の学年の競技も見られないし。クラスのみんなもそんなだから練習に気合いも入らないよ」との回答。F君は普段元気で明るい曲が好きです。発表会や普段のレッスンの選曲でも明るく元気な曲を好みます。小柄であっても好きな曲に取り組む時はパワーが必要な曲でも一生懸命頑張ってくれます。
今回の運動会へ抱いている感想は、本来得意とする感情の性質とは逆のもの。そんな矢先、たまたまですが彼の取り組んでいる曲はL.モーツァルト作曲の「アングレーズ」というマイナーコード(悲しかったり暗い雰囲気を帯びた調性)の曲でした。
ここぞとばかり、「F君!その運動会に対してのやる気の無い感情は、まさしく今の曲の雰囲気にピッタリだ!ナメクジに塩をかけたごとく、テンポも抑えめ、静かに鍵盤を触りたまえ。」と言った所、F君にとって初めてのおとなしい、暗い旋律が奏でられました。当初は元々暗い雰囲気を持っている曲でも弾く人の演奏によって明るく元気よくもなってしまうのです。

日常生活で感じるあるゆる感情は全ての音楽の表現に置き換えられるのですね。だから、良いことも悪いことも経験することは同じに大切だと思うのです。運動会へのやるせない気持ちが役に立って良かったと思う一コマでした。

その取り組んだ曲がこちらです。(テンポ等は生徒さんの弾きやすい設定で演奏しています)
アングレーズ」←クリックすると動画が流れます

生徒名鑑①~レッスンよもやま~

2月も残り1週間。今月は年明けから未だに収まりを見せない第6波の感染拡大の影響を受け、レッスンが休講になったりオンラインレッスンに切り替えたりご不便をおかけしています。来月には落ち着いて欲しいと願うばかりです。

さて、本日のレッスンで大爆笑する事がありました。
教室に7年越えて通ってくれているベテランのとある男子生徒。
発表会に向けクラシックの名曲を練習してくれています。それなりに難しい曲ですが、新しいセクション(長い曲は分割して取り組むので、段落のようなもの)を見ていたら、とても奥深い音が。なんというか、その曲の景色や躍動感の感じられる何とも良い音でテクニック的な練習だけでは無く、何か彼の中に感じるものがあって、更にそれを音に乗せて表現出来ている感じ。彼のレッスンをして初めて聴かせてもらう音だったので、つい、

「覚醒したね!どうやったらそういう音が出せたのかな?
CDとか聴きまくった?何か本を読んだ?
何か自分の中で変化があったのかな?」

と根掘り葉掘り聞くと珍回答がっ!!

「早寝早起き朝ご飯!!!」

うおお、そうだったのか~~~。
それが良い音を出せる秘訣だったのか。素晴らしい、確かに一理ある。
彼は確信したように言い切りました。

これは脚色の無いリアルなレッスンシーンの1コマです。
冗談はさておき、ピアノは長く続けていると本人も無意識のうちにある日、突然覚醒する日がきます。それはいつかは分らないし、個人差があるのですが18年指導をして何度もそういう場面に出くわしました。だからこそ、練習をしてなくても、むいてないと感じることがあっても、本人が苦痛になっていない限りは続けて欲しいのです。
ピアノは音楽以外の知識や経験、理解力が高まってくると相まって連鎖反応を起こし急に上手くなるタイミングがあります。もちろん最初から才能もある子もいますが。

他にも教室には名キャラクターがたくさん。
また、書きます。

視力も大事

10月に入り朝晩の冷え込みが強くなってまいりました。秋ですね。

最近、レッスンをしている時に楽譜を見にくくそうにしてピアノを弾いている生徒が数名見受けられます。最初は練習不足かしらと思って見ていましたが、どうもそうではなさそう。とある小6男子がソナチネという、クラシックの中級レベルくらいの曲に取り組んでいて16分音符の羅列が増えたところに差し掛かるとミスタッチやらペースが急にダウンするのです。テクニック的に難しいから、という一因もありますがここで詳細の説明を加えましょう。

まず1つ 楽譜に書かれている音符ですが曲自体のレベルが上がると音符のフォントも小さくなる
2つ 16分音符という音符は早く弾く音符で(テンポによりけりですが)、表記も密集している


(こんなの)

1つめに関しては、弾く曲の情報量も影響しますが本当に習いたてで小さい子を対象にした楽譜はおんぷも大きくかかれているんですよね。最近はシニアのための楽譜も多く出版されてきたので、わざわざ「楽譜が大きく見やすい」という仕様の楽譜も出版されいます。自分が青年期に向かって成長していく時は、音符の大きさが小さくなるほど自分が成長しているという感覚もあってむしろ誇らしく感じている点もありました。ちょうど小6の生徒さんもまさにその時期。楽譜の音符が小さくなってきているんですね。

2つめの16分音符は1拍のカウントの中に4つの音を入れ込む音価なので当然弾くと速くなるわけです。だからテクニックも勿論必要。いわゆる、皆さんが演奏を聴いてピアノらしい!と感じる聴きごたえの箇所にはこの16分音符が盛り込まれている時も多いでしょう。なので見た目もテクニックも難易度があがってくるのは確かなんですね。しかし冒頭の生徒さんは良く指も回るし、これまでの学習では似たような事があっても弾けていたからなんでだろうと思い、「つかぬ事を聞くが視力検査はA判定かね」と聞くと「片目はAで片目はCだよ!」と。やはり!!

私個人は小3からD判定をくらう視力の悪さだったので楽譜の難易度が上がる前に眼鏡生活になってたから違和感はありませんでしたが、なるほどそういう事か。近視以外にも中年になってくると譜読みが厳しくなってきた(´;ω;`) 親子さんで習ってくださっているお母様も夕方から午前中のレッスン時間に変更した際に「時間帯が違うとこんなにも同じ楽譜でも見やすさが変わるんですね!」と実感のこもったコメントをしてくださっていました。

考えてみれば今年、小3小4女子も眼鏡デビューし、眼鏡かけてないまでも同じような現象が該当するその他の生徒もちらほら。
楽譜が見にくいことでピアノが弾けてないことも起こっていますので、少し気になった方はその点も考えてみてくださいね。

~お教室でも鬼滅ブーム~

7月最終週。教室の中学生、高校生、大学生は絶賛試験中!大奮闘しております。
変則スケジュールに見舞われている今年度、学生の皆さんはつくづく頑張っていると思います。思うような成果が出さなくても決して自分を責めないで欲しいと思う今日この頃です。

さて、今日の話題はブームの「鬼滅の刃」についてです。
小学校高学年の子や中学生の子に言わせると既に最盛期は過ぎた、と申しておりますが…。

お教室では、今が鬼滅ブーム!
テーマ曲になっている「紅蓮華」は4人の生徒さんが今まさに取り組んでいます。同時期に同じ曲を4人も取り組むなんて、教室始まって以来ない程珍しい事なのです。過去に重なったのはアナ雪かな。

曲に取り組んでなくても認知度は広く、下は幼稚園の子から上は成人まで1日1回はキャラクターなりグッズなどの話が浮上します。

鬼滅の刃という言葉を初めて耳にしたのは去年の暮れでしたでしょうか。教室に在籍するゲーム好きでユーチューバーにも詳しい仲良し小5男子組に最近ハマッているアニメについての返答の際でした。当初聞いた時、「キメツってなんじゃい」と袖にもかけませんでしたが、あれよあれよといううちに「紅蓮華」学習希望者が増えていきました。※紅蓮華は鬼滅の刃のアニメテーマ曲。

これは、知らないままじゃまずいわね~と思いレンタルコミックで漫画を読みました。すると、みんなとのコミュニケーションが弾む弾む。小1の子なんかは、ちょっとメロディを弾いただけでも歌いだし、全歌詞暗記していました!
また、高学年女子はレンタルコミックでは借りられない最新刊をわざわざ、家族の目を気にしつつ私に貸してくれました(´;ω;`)なんと…。ありがとうね!
流行ってすごいなー、影響力も認知度も世代を超えて認識されているなんて!とつくづく感じました。自分の好みに関わらず、みんなが好きな物、はまっている事を知ると生徒さんとの距離も近くなって共有できるものが増えるから楽しい時間になっています。

お教室では、ヤマハのオンライン楽譜購入サイト「ぷりんと楽譜」からのアレンジを使う生徒さんが多いです。それぞれのレベルのアレンジがありますのでご参考まで。

紅蓮華譜面

~生徒さんの反応(教室レッスンを再開して)~

梅雨に突入しました。3日目の今日、朝から夕方まで降ったり止んだりの波が激し過ぎて、ここは熱帯か!?と思うような最近の梅雨です。昔話をすると自分の老化は晒すことになりますが、私が子供のころは雨の降り方がもっと穏やかだったような気がするのですが…。

教室の対面レッスンを再開して2週間が経過しました。やっと今週に入ってペースが掴めてきた感じです。生徒さんも気が締まったのか今週はだいぶ取組の感触が良いです♪

再開した1週間目、生徒さん数名が同じリアクションをしたのが面白かったので記載します。

とある生徒さんがいつものように課題になっていた曲を教室で弾き出した途端、パッと手を放して弾くのをストップしました。
「あれ、ちゃんと弾けてたけど、どうかした?」と尋ねると、
「いや、なんかずっと家の電子ピアノで練習してたからか生のピアノの音にビックリしちゃって。こんなに大きかったっけって。なんていうか大きいというか迫力が全然違いますね。あと、鍵盤の重さが深いです。」と。

こんな反応をした生徒さんが他にも数名いらっしゃいました。

また別の生徒さんは、
「やっぱり生の音は良いですね~。もうこんな事になっちゃって外出は少しずつ出来るようになりましたけど音楽イベントやコンサートはしばらく開催されないでしょう?どこも中止か延期で。音楽配信もありますけど、やっぱり生で、近くで聴きたいんですよね~。こうやって近くで聴けるってやっぱり良いですね」と言ってくださいました。

実は私も、教える立場ながら同じ事を感じました。
生徒さんのリアルの音を聴いたときに、上手いとか下手とかテクニック的なそういう事じゃなくてピアノの音を通じてその人らしさを感じられた事、オンラインでは聴き取りにくかった多彩な音色を強く感じる事が出来て内心自分でも驚きました。
昔、テレビ番組で断食を経験した人が断食明けに食べるごはんが格別に美味しく感じられるという感想を耳にした事がありますが、その現象と似ているのでしょうか。

断生音?

今回の期間を経て、環境ってかなり影響するのだな~と改めて実感しました。今は、電子ピアノの普及率がアコースティックのピアノに比べ圧倒的に高いと思いますが週1でもアコースティックやグランドピアノに触れる事もレッスンでの大きな役割だなと思った次第です。教室で出来る対策と生徒さんのご協力の下、再開出来ておりますが世の中の全部がこうなった訳ではありません。再開できたことに感謝をしつつ、少しでも皆さんのリフレッシュや学びの場となれますことを。

 

 

~ぶひぶひ~

突然ですが、私はたまにレッスン中に「ぶひぶひ」と言います🐽
半年以上レッスンを受講している学生の生徒さんなら、多分みんな知っている。

どんな時に「ぶひぶひ」と言うかって?

それは音符を読み間違えたり、正しい鍵盤の場所を触れていなかったり、何か間違いがある時です。それなら、「そこ違うよ」でも済みます。でも、「ぶひぶひ」と言うようになったのには理由があるのです。

私が大学時代のころ、ショパンエチュードに取り組んでいた時のレッスンでした。左手の音がとても多く、そして速く弾く曲でした。課題を出されて2回目くらいだったと思います。私としては全体を通して弾けるよう、そちらを最優先に一生懸命になって弾いていました。ところが、ある個所に差し掛かると先生に「違う」と言われ、もう1度振り返ってその近くから弾き直してもまた「違う」と言われるだけ。自分で何が間違っているのか、なんとか探し出そうとして修正してみるも「違う」とだけ言われ続け、その問答がしばらく続きました。当然、間違いに気づかないうちは先へは進めません。私としては「○○が違う」(○○には音だったり、リズムだったり、♯やら♭やの半音など)と具体的に言ってくれればいいのに!と心の中でヤキモキしたのですが、とうとう最後まで先生は教えてはくれませんでした。結局、長い間を使って、連続する32個の音の1か所のある音の♮の見落としに気づきました。その当時は一言指摘してくれたらこんな時間はかからなかったのに!と少し腹立たしく思う自分もいましたが、教える立場になって少しあの時の先生の気持ちがわかるようになりました。

自分から気づく事が身になる

現在、レッスンをしていて感じるようになったのですが、私が生徒のミスを指摘するのは簡単です。でも、こちらが指摘した事は翌週も更に翌週も同じことを言わされる事がままあります。直ってないのです。楽譜に記入してあっても。それは、きっと自分の気づきが薄いから本当に注意力を持って落とし込めてないからなんですね。勿論、そうでない生徒さんもいますが。

なので私は自分の経験からも、自分で気づいて欲しいと思って「ぶひぶひ🐷」と言うようになりました。最初に言われた生徒さんの反応は「何事だ?!」とう感じで動揺しますが、「何か見落としがある時に先生はブタさんになってしまいます」と言うと察して食い入るように楽譜を見てくれるようになります。1度それを経験してもらうとあとは簡単。見事に自分から気づきにいこうとしてくれます。中には、私にぶひぶひを言わせたくてわざと面白がって間違える生徒さんもいたりして。今の所、生徒さんの様子を見るとぶひぶひを言った時の精神的苦痛はなさそう。

私としては、あの「違う」だけのコメントのやり取りの時間は嫌な時間でした。今思い出しても嫌。先生の指導の真意は納得ですが、言い方は納得いかなかった。だから、せめて私が指導する立場の時は同じ思いをさせたくないなと思って編み出したのが「ぶひぶひ」でした。

答えのゴールまで気づくのに遠そうな様子の時は少しずつ助け船を出して最後の「あ~!」を言う段は生徒さんに託します。
ちなみに大人の生徒さんには流石に言いません。

結果発表

台風の直撃が心配されるこの週末。公共機関の計画運休や商業施設の臨時店休などお知らせされています。レッスンも休講にするか今後の状況を見て判断します。

10月の2週目。小学校で行われる校内音楽祭の準備に際し、ピアノを弾きたい子は学校でのオーディションにチャレンジし結果の出た週となりました。
教室からは今年、学年も学校も違う5名がチャレンジしました。今年は残念ながら結果に繋げられたのは1名でしたが、みんな頑張って準備を行ってきました。
ちなみに挑戦した生徒は全て自発的に伴奏にチャレンジしたいと申し出て懸命に取り組んでいました。

チャレンジした事は結果に関わらず、たくさんの宝物を残してくれます。
ここぞとばかりにオーディションを終えた生徒に振り返りをしてもらいました。

質問「伴奏にチャレンジして良かったか」と聞くと、

全ての生徒が良かったと答えました。
理由は
*来年チャレンジする時の準備の仕方が想像できるから
*学校の先生や人前で聴かせられたから
*レパートリーが増やせたから         等々

また、

質問「準備で大変だった事は何か」を聞くと
*テンポを守る事が大切だった
*ミスタッチを修正するのが大変だった
*大きな音を出すのが大変だった
*指番号を守ってたらスムーズだったかも
*音楽室のピアノの鍵盤が重くて指が疲れた    等々

たくさんの気づきがあったようです。
普段レッスンで言っている事も多々あるのですが、自分でチャレンジすると受け止め方や沁み込み方が能動的に取得するので全然違うんですね。
それだけで十分チャレンジした価値はありました。
結果に繋げられなかった生徒さん達は、がっかりしているというよりむしろ前よりもヤル気に漲っている模様。

運動会もあった中で良く頑張ってくれました。来年も一緒に頑張ろうね。

~でかけちゃう?!駅ピアノ!~

8月8日。暑い暑い夏です☀
毎日職場まで自転車を走らせて通勤しますが汗が大量に流れて眉毛が無くなり肌がまだらになっています・・・。あ~あぁ、レッスン前なのに(´;ω;`)

来週からお教室も夏休み!生徒さんにもご旅行の予定など聞いてみました。
すると今週、大人の生徒さんからお一人、お子さんの生徒さんからお一人、なんと駅ピアノを体験してくるかもしれません♪とファンタスティックなご予定を伺いました!

なんやて!!タイムリーーーーー!

つい先月のブログで最近のお気に入り番組として駅ピアノ空港ピアノの記事を書きました。私も現場を見てみたいな~と思いつつ(弾きたいとは思わず)、実際は国内外を問わずどこにあるかの確定した情報は掴めておらず。浜松駅や丸の内エリア(期間限定?)にありそうだと耳に入りながらも足を運んではおりません。

しかしなんと今週に入り2件情報が入りました。

1つは福岡県前原駅、かな?
(その記事がこちら↓)
https://fanfunfukuoka.com/town/142821/

そしてもうひとつはアメリカ・シカゴ!ユニオン駅?
(参考記事がこちら↓)
https://greenz.jp/2014/02/03/chicago_magic_piano/

※詳細をちゃんと確認しておりません。推測ですが。

お二人とも帰省やご旅行のタイミングでチャレンジしてきたいとの事。
心の底から羨ましい~~(^^)

是非是非素敵な空間になるよう音楽で彩ってきて欲しいと思います。
上手いとか下手だとかじゃなくてピアノに触れたいという気持ちが1番かなと。

夏休みはピアノだけでなく、心が楽しくなるような時間、興奮や感動に触れる時間をたくさん過ごしてもらいたいと思います。大人も子供も関係なく、その経験は何かを表現する時やこの先の人生の土台となるからです。天文台だったり、カメさんイルカさんだったり、温泉だったり。(他の生徒さんのお出かけプラン)
皆さんの夏休みも素敵なものとなりますように☆

 

判断力

温かくなったり寒さが戻ったり、春に向けて三寒四温を感じる季節となりました。
昨日のレッスンで生徒さんに「今は冬かな~、春かな~、どっちだと思う?」と聞くと「春!」と返事が返ってきました。

先日、とある生徒さん達とのやり取りの中で感心する事がありました。

1人目は幼稚園の男の子です。
発表会で弾く曲を決めようといくつかの候補を挙げると、すぐに「これがいい」と決まりました。3曲ほど挙げた候補曲は彼の知ってる曲もあれば知らない曲もありました。彼はその中で知らない曲を選びました。「どうしてこれを選んだのかな?」と聞くと、「この曲だったら僕でも右手の音が分かるし、長くないから弾けそうだと思った。」とのお返事が。ほほう。

2人目は小学生の女の子です。
彼女は同じ時期に学校の伴奏にもチャレンジしようとしていました。良く取り組んでいた矢先、彼女から言いづらそうに「…、先生にお話したい事があるんです。」と切り出し、伴奏のチャレンジは今回は辞めようと思います。との事。続けて「伴奏も発表会も一緒にやるとちゃんと取り組めるか不安です。自分の練習の事も考えて今回は発表会の曲に専念したいです。」と話してくれました。

2人に共通しているのは、

・自分のキャパシティを自覚している
・それを他人に自分の口でアウトプット出来る

と言う事です。
これは自分自身にも生徒さんにも(年齢に関係なく)多く経験のある事ですが、自分の能力と相談せずに高望みをして結果、中々成果を思うように出すことが出来なかったという事はレッスンでも起こる事があります。それについては毎回悩むところではありますが、「弾ける曲」と「弾きたい曲」がレベル的に合致していれば問題なく取り組めますが、毎回必ずしも両者が合致しているとは限りません。
もちろん、実力より背伸びをした曲に取り組むことによって大きな成長を得られる事も大切です。
ここでお伝えしたいのは、バランスよく見極めをする事が大切という事です。
弾きたい曲に取組む際のメリットはモチベーションが高いことです。しかしあまり目に見えた手ごたえを感じられないとそのモチベーションも下がって、曲の完成を見ないまま飽きてしまうという事も多々あります。

今回の2人の例はその点において、生徒さん自身の持つ判断力を見せていただけた事例でした。
この判断力がレッスン室の外に出たあらゆるシチュエーションにも是非活かされると良いなと、嬉しく思った出来事でした。

余談ですが、2人目の女の子とのやり取りには続きがあって「せっかく途中まで教えてもらったのに、辞めるって言って申し訳なくて…、ごめんなさい。」と。
そんなこと気にしてたなんて!きっと彼女はとても言い出しづらかったと思います。でも保護者からでもなく、ちゃんと自分の口で伝えてくれてとても勇気ある行動でした。「やりたい気持ちが強ければ、応援したくなるからそんな事は気にしなくて良いんだよ!」とお話しました。
私も子供の頃、学校の伴奏にチャレンジしていた事を思い出し、1度辞めたピアノのレッスンも伴奏によって再開できた経緯があるので、なんとな~く昔の自分を思い出して力が入っちゃうのでした。まだ来年もあるからチャンスを伺ってまたトライしてくれたら嬉しいです。