教室ブログBLOG

川越ピアノ教室

在籍生徒さんの年代別割合

12月になりました。教室にもクリスマスツリーを飾りましたが、つい先頃の陽気の温かさにクリスマスだっけ・・・?と思う今年です。🎄

季節はずれですが、現在在籍している生徒さんの統計を年代別に集計してみました。

♪ 未就学児 13%
♪ 小学生  31%
♪ 中学生  19%
♪ 高校生・大学生  6%
♪ 社会人・シニア  31%

1年のサイクルごとにそれぞれの分布に変化はありますが、驚いたのは小学生と社会人・シニア層の割合が同じとなったこと(O_O)
コロナの時は在宅習慣も手伝ってピアノを習い始める大人が多かったのですが、最近はどちらかというと人生100年時代の影響が大きいのでしょうか。残りの人生でやりたい事、として体験に訪れる方が多いです。

年代ごとにレッスンに求められるニーズは異なりますが、教室では生徒さんの希望やペースに寄り添いながらレッスンを行っています♪

2月からの空き状況につきまして

11月後半になり学習塾が新年度の時間割をお知らせする時期となりました。
塾の新年度時間割のスタートは2月から。
それに伴い、我がピアノ教室も空き状況が変わりますのでお知らせです。
下記、ご参考ください🎹

2月より

火曜 18:00~19:00 ※この時間については12月よりご案内可能
金曜 17:30~19:00
土曜 10:00~11:00

その他の時間帯もご希望によってご案内できる枠もありますのでお問合せください。

お教室では新年度の時間割改定を4月に希望伺い&調整をして、5月より新時間割を確定させて始動します。
新規入会をご検討の場合、4月からのお問合せですと在籍の生徒さんの時間割変更を優先するためご希望の時間をご案内するのが難しい場合があります。
2月~3月に体験レッスンをご受講いただくとご案内がスムーズになります。
ぜひ、この機会にご検討ください♪

指番号の勘違い

インフルエンザが大蔓延しております😅
今週から来週にかけて音楽会を控えている学校が多いです。なんとか開催されますように。

さて、今日はレッスンをしていて生徒さんが間違えて理解してしまう事のひとつをお話します。
本日のテーマは「指番号」についてです。

ピアノを学習していると、指の事は番号で呼びます。親指・赤ちゃん指などでは呼びません。
呼び方は以下の通り。

親指 or お父さん指 → 1ばん
ひとさし指 orお 母さん指 → 2ばん
中指 or お兄さん指 → 3ばん
薬指 or お姉さん指 → 4ばん
小指 or 赤ちゃん指 → 5ばん     です。

これは右手・左手いずれも同じです。
ちなみに上記の指使いをドレミファソに当てはめて文字に起こすと、

【左手】○            【右手】
ド レ ミ ファ ソ       ド レ ミ ファ ソ
5 4 3 2  1       1 2 3 4  5

しかしながら、導入期に5指の範囲で弾けるドレミファソを含む課題を連続して弾くと下記のような認識の入れ違いが起こります。

【左手】×             【右手】
ド レ ミ ファ ソ        ド レ ミ ファ ソ
1 2 3 4  5        1 2 3 4  5

何が起こっているかというと、ピアノの音が同じため指使いも統一されて同じ認識になってしまうのです。音が同じなら指番号も同じのが覚えやすいのでは、と思われるかもしれません。でも、これはあくまで導入期のお話。使う音が5音に限定されると、同じ数の指も混同して同じに思ってしまうのですね。これをそのまま引きずってしまうと、もっと多くの音が出てくる課題に取り組む時、困難をきたします。使う音が多くなれば当然、ドの音でも3や4の指を使う事が出てきますし、音の幅が広がれば隣の鍵盤を弾いても必ずしも隣同士の指を使うとは限らないことがでてきます。(むしろ、そちらのが多い)

覚え始めの時、後々の事を考え左右の指番号をぶれずに覚えられると良いでしょう。

大人のピアノのはじめ時

10月になりました。猛暑からの突然の急降下で体感温度は冬かと思う10月のはじまり。
よくぞダウンせずに季節の変わり目に突入した、と自分を褒めたくなる位、今年の夏の暑さは異常でした😅今から来年が怖い~~💦でも、過ごしやすくなったのは有り難いです。

人生100年時代と叫ばれる昨今、コロナ禍以降我が教室でも年々大人の生徒さんの入会が増えるようになりました。実は内心、「何故、これまで存分に頑張ってこられた年代の方々なのに敢えて苦しい世界に飛び込むのかしらん・・・。」と。おいおい、教室主宰者がなんて事を言うんだ!と思いますが、事実、始めてみてそれを実感されている生徒さんもいらっしゃいます。「あの時の先生の言葉の意味が分かる気がします・・・・。」という生徒さんも。でも、皆様、熱心に通ってくださるのです。そして、大抵のみなさまが意欲的に次はこの曲をやってみたい、コンサートやYouTubeで素敵な曲を見つけてしまった、等聞かせてくださるのです。凄いな、何が皆さんをそうさせるのか、と思ったのでカウンセリングシートや皆様のご意見を伺ってみました。

大人の生徒さんがピアノを始めたきっかけランキング!👑
いってみよーーー!

1、楽器を弾いてみたかった!
入会された多くの皆さんが楽器を弾ける事に憧れをお持ちでした。確かに楽器を弾けるって魅力的ですよね。私もピアノ以外の楽器を使いこなせる人を見ると尊敬します。大人になって、限りある時間を意識するようになると「自分が思い残す事無く、やりたいことをやってみたい!」と皆さん口々にお話されました。

2、家にピアノがあったから!
昔、お子さんや親類の方々が使用されていた楽器が今では物置に・・・。というお話も良く聞きます。実際、今から同じ楽器を購入しようと思ったらエラク費用はかさむでしょう。せっかくなので活かしたい!という気持ちで始めてくださる方も。

3、健康維持・ボケ予防!
ピアノはめちゃめちゃ頭を使っていただきます(笑)楽譜を読み、音符の長さを数え、右手左手で異なる動きを要求し、暗記まで・・・。こんなに同時にいっぺんの事をやるのです。子供の時から始めてしまうと、そういうものかと案外出来てしまうのですが、生きる知恵がついている大人からしたら「そんなに1度に多くを求めるな!」と言われかねないほど同時に多くの情報を読んで、かつ処理していただく、と。レッスンでやんわりと大人の生徒さんをしごきながら、少しずつ出来るようになっていく様子を拝見すると間違いなく進化していると思うのであります。

その他、「演奏を聴いて、雷に打たれたような強い感動から自分も始めてみたくなった」「家族の影響」「仕事上・イベント上必要に迫られて」「大人になってからの再スタート」「ストリートピアノで何か1曲弾けるようになりたい」等の理由もありました。

ふむふむ、理由は色々あれど、子供の時と違って自発的な欲求や必要性を感じてくださっているから始めてくださるのかもしれませんね。
門戸を叩くまでが一番勇気のいる期間です。始めてみたら新しい広がりがあるかもしれません。

大人の方のレッスンでは生徒さんそれぞれの希望に合わせてレッスンをしています。楽譜が早く読めるようになりたい方、童謡を弾きたい方、クラシックを弾きたい方、コードを理解したい方、等の希望によってレッスン内容は様々。

興味がある方は是非、お問合せください。

行事前の駆け込み寺

金曜日に天気が崩れる事が多いと思う今月。
昔は火曜日の生徒さんから「レッスンに来る日はいつも雨です☔」と言われた事も、、、。
そんな時もありますよね😅

さて、前々回のブログに音楽会の伴奏について話題にしましたが、なんと今月に入ってから新たに3件の申し出が!

今月に入ってからの問合せは夏休み前からの取り組みと違って割と慌てます💦
夏休み前から取り組んでる生徒さんはオーディション対策をしているので練習期間も気合いもそれなりに用意出来るのですが、今時期から取り組む生徒さんはオーディションではなく既に伴奏のポジションに任命されているパターンです。このケース、本人が望んで伴奏をするなら良いのですが大抵は他に弾く人(弾ける人)がいなくてお願いされて引き受けざるを得ないパターン。学生からと教員の方のそれぞれ(在籍場所は異なる)から同時期に問合せがありました。

大抵、本番は10月の下旬から11月の頭にかけて各学校で行われます。遡ると今月末から歌との合わせ練習が始まります。いそげ、いそげ🏃

そんな急な時、お教室では単発コースをご用意しております。ご案内出来る時間は基礎コースの生徒さんの受講外の時間になりますが、短期間で成果を出したい時、お困りごとを解決したいときは是非1度ご相談ください。

コロナ第9波の懸念もありますが、学校行事はビフォーコロナと同じように開催されるようになりました。

こんな直前駆け込みの問合せも以前と同じように戻ったなぁと感じるこの頃です。
年明けは幼稚園のお遊戯会や謝恩会イベントで駆け込み需要が増えるかも?!

スポットでも是非、おいでください。

ミュージションという物件

9月になりました。
台風の影響もあってか、グッと涼しくなったこの週末。猛暑日もあるものの秋は近づいていますね。

8月末に中国メディアから取材を受けました。(中国版NHKのような番組との事!)
内容は「生活だけでなく趣味や職場としても両立できる個性的な物件」の特集のようでした。
9月6日の朝に現地で放送されたようです。

その様子はこちらからご覧ください。
https://tv.cctv.com/2023/09/06/VIDEbygwEQXWORva8wuFIqAJ230906.shtml

取材を受け、今の場所で教室を構えた事を思い出しました。

今から13年前、諸般の事情で両親と住んでいた集合住宅からグランドピアノを出さなくてはならない事件が起こりました。
当時、既に桶川の幼稚園でピアノ講師として仕事もしていたし、経済的自立にはまだまだほど遠い収入だったので、なるべく実家に近くてピアノが置ける所を必死になって探しておりました。

楽器可能な物件というのは通常、音楽大学がある駅や沿線にはいくつかあるのです。13年前の当時、川越や川越近辺の東上線・西武線の沿線にはほとんどありませんでした。辛うじて、見つけたのが市内に2件(そのうちの1件がミュージションだった)、ふじみ野に1件でした。それぞれ見学に行った所、ピアノを置いても良いという条件は同じだったものの、搬入出来る楽器のサイズ、音出しの制限時間、教室利用の可・不可という点においてそれぞれの物件に差がありました。
その中で、全てのリクエストにOKを出してくれたのが現在教室があるミュージションのみだったのです。他の2件に関しては搬入出来る楽器のサイズがNG、教室利用するのがNGでした。
ただ!ミュージションも全てがクリアだった訳ではなく、実は私の所有していたピアノのサイズがエレベーターでは搬入出来ない、という事であわやこちらも入居を断念せざるを得ない懸念はあったのですが、その当時の営業の方が柔軟に対応してくださり、ピアノの搬入業者さんとシミュレーションをして「イケる!」という確証を持って、契約をしてくださいました。その時は、本当に困っていたのでミュージションの存在が大変ありがたかったです。また、ミュージションを運営するリブランマインドさんの柔軟な対応と楽器を演奏する立場の方を応援してくれる姿勢に本当に助けていただきました。

当初、ミュージション川越の中でも私が入居した頃は私のピアノ教室の他にボーカルスクールさんが2件位と、ギターやサックス等も習える音楽教室さんの4件程度しかありませんでした。でも今ではピアノ教室だけでも10件弱は開校されています。大げさですが、地域の音楽教育の裾野も広げている拠点になっているのではないでしょうか。

最初は東上線沿線にポツポツとしか建てられていなかったミュージションシリーズでも、今や都内進出もして4000人がウェイティングする人気物件に!待っている人の人数に対して物件が間に合ってないとの事です。日本ではどうしても楽器演奏をする人の場所が限られてしまいます。でも、これだけニーズがあるという事なのです。これからもっと音を気にしないで楽しめる環境が増える事を願っています。

夏の伴奏ラッシュ

残暑が厳しいこの頃🌞今週は少し雨も降って(集中豪雨ですが)、夜になると虫の声も聞こえるようになりました。秋は来るのだろう、か🍂

夏休みもそろそろ終わりに近づき来週にはもう2学期が始まります。
夏休み期間中、教室では今年4人の生徒さんが秋の音楽祭に向けてのクラス伴奏に挑戦すべく準備をすすめておりました。学校の伴奏はいつも夏休み直前に譜面を渡され、伴奏希望者がクラスで複数人いる場合は9月中旬から10月上旬にかけてオーディションを行うというスケジュールです。おおよそ、どこの学校も同じスケジュールです。

小3の生徒さんは今年、初挑戦!なんとその生徒さんから申し出があった時は正直驚きました。普段はおとなしめで淡々と練習をしてきれくれる女の子です。あまり積極的なイメージでは無かったのですが、「チャレンジしたい!」という前向きな気持ちで今年初めて挑戦してくれます。生徒さんからの自主的な取り組みは本当に嬉しく、とても応援しています。希望者が多く学校の先生も甲乙つけがたい曲なので結果を伴わせるのは難しいかな💦という印象はありますが、まずはチャレンジする事に大きな価値ありです。来年以降もチャレンジする時に、今年のチャレンジが有る無しで取り組み方のハードルに格段に差がつくからです。あと少し、頑張ろう。

中1の生徒さんからは2名が挑戦。この二人は小学校の時からオーディションにチャレンジしているのでしっかりと決められた期間で成果を出すように限られた時間内で頑張って取り組んでくれています。経験してくれているから、ペース配分や危機感を持って取り組んでくれるので流石という所です。ただ、中1というのは、環境が新しくなり、クラスの他の子のレベルも未知数(中学校は複数の小学校から生徒が集まるため)なので手探りな部分がある年回りです。中2以降になれば前年度と比較できるのですが、、、。とりあえず、頑張ろう。

中2の生徒さんは初めて挑戦。こちらの生徒さんは他にクラスの伴奏希望者がおらずオーディションはありません。昨年は合唱の歌パートだったようですが、今年は伴奏にチャレンジしてみようかなという事で中学生になって初めての取り組みにのぞみます。この生徒さんは小学生の妹さんがいて彼女も習ってくれているのですが、妹さんは昨年、小学校の卒業式の伴奏に挑戦していました。結果は惜敗でしたが一生懸命に取り組んでいた姿を間近に見ていた事で、もしかして影響があったのかなと思います。

伴奏は普段のピアノソロと違って、歌や他楽器と合わせるアンサンブルです。弾き方のアプローチが少し異なります。基本的にピアノの演奏スタイルはソロで単独プレーになりますが、アンサンブルは他と合わせる点が決定的に異なります。相手の音を聞いて、それに合わせる事は、自分の持ち場の責任を持ちつつ、相手の動きにも配慮をする必要があります。耳を鍛えたり、演奏しながら客観的に音楽を総括し、俯瞰するという能力が求められるので良い勉強になります。

経験がすべてスキルアップに繋がります。みんなを応援しつつ、あと少し頑張ろう~🎹

盛りだくさんな7月

8月になりました。
教室の扉を開け閉めする度に凄まじい熱気です🌞来年の夏、これまでのスタイルでレッスン出来るのか今から一抹の不安が。オンライン等と並行して検討していく必要がありそうです。

ここで7月の活動報告をば。

ひとつめ
『カワゴエドラムクラブ様の特別講座にて伴奏のお手伝いをさせてただきました!』

(ピアノ位置からのながめ)

めちゃくちゃ楽しかった!
何が楽しいって、大人数でアンサンブルをして一つの曲を作り上げる一体感。講師の島野先生の指導も大変分かりやすく、丁寧で優しく、とても勉強になりました。参加された皆さんも本当に楽しそうでした。私自身もレッスンの組み立て方や、ピアノとドラムの違いに気づかせていただき勉強になったのです。ピアノは{個人プレ-・1人でメロディも伴奏も担当}するのに対し、打楽器は{1種類でも複数種類でもプレーOK・メロディ担当がいない}という点です。つくづくピアノって自己完結型の個人競技だなと感じました。(連弾やビッグバンドのようにアンサンブルでの演奏形態もありますが。)

そして打楽器が楽しい!今回の講座は楽譜が無くてOK。それぞれの楽器が担当するシンプルなリズムパターンを覚えて奏でられたらメロディと合わせてその場で1曲演奏できてしまうお手軽さ(゚ロ゚)
そして普段は見たことも無い大小様々な太鼓やベルにシェイカーなど数々の楽器達。触るだけで楽しい、珍しい!これがすべて島野先生の持ち物なのもビックリ。今回は伴奏でのお手伝いだったけど、これは自分でも参加したい講座でした~。

ふたつめ
『蔵まちピアノの運営とダンスパフォーマンスでの生演奏参加♪』

昨年に続き、川越百万灯夏祭りの一番街で元気に弾けてきました(*^_^*)

蔵まちピアノは祭の日限定で路上にストリートピアノを設置するイベント。ですが、そのイベント中に一番街の店主によるダンスパフォーマンスもあるのです。その折りに私は演奏でお手伝いさせていただくのですがなんとなんと今年は、先ほどのカワゴエドラムクラブ様のご協力でピアノにドラム隊も参加!
一番街商店街の店舗の皆様もこの日のために1ヶ月前から自主練&団体練習を重ね、昨年よりレベルアップしたダンスパフォーマンスを「夏祭り」の楽曲にのせて披露!そして昨年、感染爆発により断念したその場のお客様を巻き込んで「風になりたい」の楽曲にのせてダンスパフォーマンスも炸裂!もう感無量だったのであります。メインはストリートピアノなんですが、主催の一番街商店街の皆様は「この場に来てくださる皆さんが楽しかったと思える場所にしたい」という思いから、自らもパフォーマンスを発信、その熱い気持ちが川越の観光地の顔を創っている所以なのだな~と実感しました。

風になりたいの歌詞の一節、
♪天国じゃなくても 楽園じゃなくても あなたにあえた幸せ 感じて風になりたい

まさにこれを噛みしめながら演奏してきました。

みんなで一つになれたイベントに関わらせていただき、充実した7月でした🌻

素晴らしい成長

7月になりました🌌
6月は私を含め、教室では体調不良者が続出💦どの週にも必ず欠席者がいる月でした。うちの教室はありがたい事に、ほとんどの生徒さんがほぼ皆勤賞になる位出席率が良いのですが、コロナでもインフルでも無い体調不良者が学年・学校関係なく流行したのは珍しいことでした。今月からは一巡したので完全復活の兆し、になると良いな!今度は陽気が暑くなるので、引き続き体調管理を大切に(私含め)

先日、レッスンにて生徒さんの成長を感じてじ~~~んとくる事がありました。

現在、教育職に就いているMさん。大学入学と共に教室に通いにきてくれ、現在は社会人2年目として奮闘中です。今は毎週のピアノレッスンのコースは卒業していますが、行事等で大役を任されるとピンチヒッター的に単発で本番前に集中してレッスンに通っています。

今回は終業式のピアノ伴奏を任されるそうで、課題を持ってきました。
曲はカテゴリーとしては童謡ですが、全体を通して躍動感のあるリズムが右手左手に複雑にかみ合っている構成です。使用音域もそれなりに広く、言ってしまうと作業量の多い1曲です。メリーさんの羊や蝶々とかのシンプルなコードで構成されている曲ではありません。

歌の伴奏のポイントは、「いかに歌が歌いやすく弾けるか」が重要です。
伴奏においては主旋律よりも、歌のフレーズが始まる直前やメロディが伸びている時の合いの手などが意外と重要。この地味ポイントをいかにキメられるかで歌いやすさが変わってきます。
レッスンで、「ここが決まると歌、入りやすくなるからなるべく外しちゃダメよ」とお伝えすると、「あ~~~、そうですよね💦ここ外すとみんなが止まっちゃう💦」という実感のこもったリアクションが返ってきました。この一見、なんてことのないリアクション・・・、

このリアクションが本当にリアルだった!学生の時から真面目に取り組んでくれていたMさんですが、社会人1年目を過ごし、色々な体験をした中で、自分の事だけでは無く 他人の事を考える余裕が育った からこそ出たリアクションでした。きっと1年の行事の中で、クラスで歌の取り組みをしながらしっくりこなかった事もあったのでしょう。お子さん達が分りやすくて、曲全体がかっこよく聞こえるにはどうすれば良いのか、をしっかり感じ取ってくれた反応でした。

小さいお子さんの成長は、新しく取り込んでくれる余白が多い分、分りやすくその機会も多いですが、Mさんの成長はピアノのテクニックだけでなく、人として大きな成長を感じさせてくれる1コマでした。嬉しいな♪本番が上手くいくように応援しています!

~楽譜を疑え!~レッスンよもやま

明日は夏至。2023年も半分過ぎようとしています。
保護者様と「今年も、もうそんなに過ぎてしまったんですね~」としみじみ話しました。

さて先日、大人の生徒さんから質問がありました。
「楽譜通りに書いてある指使いで弾いているんだけど、どうにもやりづらいんです💦」と。
現物を見てみないと何とも言えないので、「次週お持ちください」と言って翌週のレッスンへ。
実際見てみたところ、あれあれあれあれ、こりゃぁ弾けませんねと言う指使いが記載されていました(゚◇゚)ガーン

文字で説明すると伝わり辛いかもしれませんが、その箇所は白鍵→黒鍵に移動する場所で、使う指は3指(中指)→1指(親指)※この場合右手の運指になっていました。通常、白鍵・黒鍵が連続する時に使う指使いとしては白鍵に1指もしくは2指を、黒鍵は3指を使う場合が多いです。理由は手前側にある鍵盤には短い指を、奥側にある鍵盤には長い指を使えば合理的だからです。今回のケースはそれが逆転していたため、全く合理性からは真逆に離れた指使いが記載されていたのです。

また、春先にも高校生の生徒さんから「YouTubeから引っ張ってきた楽譜をダウンロードして自分なりに練習してみたものの、どうにもこうにも上手くいかない。卒業イベントまでには友人とのユニットで校内のステージに立たなきゃなのに限界です💦」とレスキューレッスンの依頼がありました。

ほうほうどれどれ、その譜面を見て納得。こりゃ弾けるわけ無いね!即答でした。
おそらく、原曲をアップされたYouTuberの方は譜面を見ずともご自身が弾き歌いをするには即興で弾けてしまう方だったのでしょうか、なんとか譜面におこされたようですが、残念ながら右手と左手が混同してしまうような箇所や、どうやっても1拍の中に納められる音域を使っていなかったりと、経験者からするとめちゃくちゃな譜面でした。

いずれのケースも、ご自身で判断は出来ず、譜面に書いてあることを忠実に再現しようとした結果、逆に全く手が出なくなってしまったという訳です。
生徒さんの習熟度にもよりますが、通常は楽譜に書いてある事を忠実に守って練習をしますよね。今回のケースはそれが裏目に出てしまいました。あまり無いパターンですが、必ずしも楽譜に記載されたことが正しいとは限らないのです。

楽譜は言語と同じで、共通認識のコミュニケーションツールです。アウトプット(データとして残す)する際は、楽譜のルールと弾く人が理解出来る形で残さなければなりません。

もしご自身で練習されている時、「ん?」と思う事があれば1度楽譜を疑ってみてください。