今日は気になる映画のご紹介。
昨年末はQueenの『ボヘミアンラプソディ』を見て、とてもパワフルなメッセージを勝手に受け止めました。
今年の初めは川越スカラ座にて追悼、樹木希林さん特集として『日日是好日』を見て、静けさの中にありのまま、とは何かを考えさせられました。全く趣の違う作品でしたが、どちらにも日常生活あるいは音楽を学ぶ面においてタメになるだろうなぁと思う作品でした。

さて、そんな暮れに訪れた映画館の予告編で気になっていた映画が上映となりました。

この道

日本の作曲家、山田耕筰と作詞家の北原白秋を取り上げた映画です。
私が中学生?高校生のころ、音楽の教科書に「この道」は載っていました。

この道は  いつか来た道
ああ そうだよ
アカシアの  花が咲いてる

山田耕筰さんは他にも「赤とんぼ」や「からたちの花」なども作曲しています。
子供のころ、意外にも日本語の歌は歌いづらいと思っていました。それはおそらく今思うと、ピアノと違って決められた拍子(4拍子や3拍子等)できっちり区切られる歌ではなかったからではないかと。

最近バラエティ番組などで俳句が賑やかになっていますが、俳句は限られた字数で広がりのある世界を表したりします。素人なのでよくわかりませんが、たったそれでけの言葉でこうかな?ああかな?と思いを巡らせたり考えさせられる俳句を見るとすごいと思います。

おそらく山田耕筰さんが残した数々の歌も、少ない歌詞で広がりのある世界を表現しようとしたのではなかったのかと思いました。そして、その言葉を活かし想像を思い起こさせるような広がりのある旋律をつけたのではないかと。言葉を優先すると時として拍子に収まらない節回しになりますが、今となるとその独特の言葉のような旋律のような節回しが美しいと思えるようになりました。

この映画の主題歌と主人公はなんとEXILEのメンバーだそうです。
北原白秋はどうも?!想像と違う人物らしいですが、どんな風にこの曲が生まれたかを知るのが楽しみです。