教室ブログBLOG

ピアノの先生の本音~楽器購入編~

11月も最終週。紅葉が素敵な季節です🍂

さて、今日は賛否両論が出るであろう内容を書きます。(内心少しビビる)
将来、意見は変わるかもしれない。これまで私自身も葛藤が有ったような、無かったような。
でも、きっと私や生徒さんと同じように悩んでいるピアノの先生やご家庭があると思う。実際、友人知人家族から一番相談される内容ですし。なので、あえて現時点の意見を書きます。

ズバリ
「ピアノの先生は本物(アコースティック)のピアノをすすめてくるけど、電子ピアノじゃダメなの?」

です。

私は今聞かれたら、こう答えます。
「出来ればアコースティックが(中古でも)良いですね。」
「ただし、環境と予算があれば」と続けます。

おそらく教室や先生によっては、今の時代でも疑いもなく100%アコースティックをすすめる方もいらっしゃるでしょう。勿論、楽器店や調律師さんも。
アコースティックをすすめるには理由があるからです。

いろんな理由がありますが、私がお伝えする1番の理由はコストパフォーマンスが良いからです。「え?」と思われる方、多いでしょう。そうです、新品でも40万~100万(アップライトタイプ)を越すピアノで、なんでコストパフォーマンスが良いと言うか。習う方の技術力、表現力、タッチ、スタミナを習得するにストレートにレスポンスを返してくれるからです。そして楽器の耐久性と不要になった時にある程度のお値段がつきます。タ〇〇トピアノのCMが今でもよく流れるのは、そのせい?!

ここで、ストレートにレスポンスを返すという言い回しに説明を補足すると、電子ピアノはタッチや耐久性がまるでアコースティックのそれとは違います。例えばですが、ピアノの鍵盤に触れる時に10通りの力加減やスピード・深さで触れるとして、10色のグラデーションのある音色を再現できるのがアコースティックピアノだとすれば、10色分としての違いを表現しづらいのが電子ピアノです。これはあくまで個人の見解で電子ピアノだからと言って必ず全てがあてはまるわけではありませんが、力加減の調節と音のボリューム・音色のコントロールが連動しづらい点は弾く側にも楽器としての性能面からも見受けられます。なので近い将来、コンクールに挑戦したり、学校伴奏を希望する事を視野に入れている方には最初からなるべくアコースティックに触れてもらうようすすめます。そのような場面で本番で弾くピアノもアコースティックだから尚更です。

ただ!
習い始めたばかりの時にそんな事決めていますか?
これから先、何十年も続けられる!と確信を持ってはじめられますか?

答えはほとんどの方が「ノー」でしょう。
何を言おう、私自身がそんな事を考えてピアノを始めもしなかったし、続けていても他に優先する事があれば、いつでもピアノから離れるスタイルで続けてきました。

このご時世、バブルの時と違って将来の希望に思いっきり投資をするという時代ではなくなりました。社会の風潮も。そして何より、うちの教室でピアノ購入をご検討いただく多くの方が子育て世代のご家庭です。お子さんの未来が確定してないうちに、1つのスポットに大幅な出費をかけるのは正直厳しい所です。私が親でもそう思います。

そこで、意見が反対になりますがニーズを満たしてくれるのが電子ピアノなのです。
最近では電子ピアノも性能は良くなり、使い方によってはアコースティックピアノよりもアプリとの連動やメトロノーム・録音・ヘッドホン使用等の多機能を搭載しています。そして何よりお値段と設置場所がアコースティックピアノに比べてお優しいのです。

物事なんでもそうですが、それぞれに強み・弱みがありますよね。

なので、教室では生徒様の「お財布」・「環境」・「ニーズ」とよくご相談させていただいた上でご納得いただけるものをご提案しております。

結局はアコースティックピアノVS電子ピアノの決着をつけておりませんがお察しください。
私自身も大学時代、先生から「グランドピアノが無くちゃねぇ」と言われ肩身の狭い思いをしました。「んな事言われても!」と心の中でしょっちゅう叫んでいたのを覚えています。こればかりは家族の空間も巻き込むので親にも言えず、板挟みな時期を過ごしました。

ですので、講師視点としての本音はあっても、家族視点からは無理強いはしたくないものです。
どちらの視点も持ってご相談を受けるよう努めております。楽器だけでなく、ピアノレッスンで使用するアイテムについても疑問や不安があれば是非ご相談ください。

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