ミュージションという物件
9月になりました。
台風の影響もあってか、グッと涼しくなったこの週末。猛暑日もあるものの秋は近づいていますね。
8月末に中国メディアから取材を受けました。(中国版NHKのような番組との事!)
内容は「生活だけでなく趣味や職場としても両立できる個性的な物件」の特集のようでした。
9月6日の朝に現地で放送されたようです。
その様子はこちらからご覧ください。
https://tv.cctv.com/2023/09/06/VIDEbygwEQXWORva8wuFIqAJ230906.shtml
取材を受け、今の場所で教室を構えた事を思い出しました。
今から13年前、諸般の事情で両親と住んでいた集合住宅からグランドピアノを出さなくてはならない事件が起こりました。
当時、既に桶川の幼稚園でピアノ講師として仕事もしていたし、経済的自立にはまだまだほど遠い収入だったので、なるべく実家に近くてピアノが置ける所を必死になって探しておりました。
楽器可能な物件というのは通常、音楽大学がある駅や沿線にはいくつかあるのです。13年前の当時、川越や川越近辺の東上線・西武線の沿線にはほとんどありませんでした。辛うじて、見つけたのが市内に2件(そのうちの1件がミュージションだった)、ふじみ野に1件でした。それぞれ見学に行った所、ピアノを置いても良いという条件は同じだったものの、搬入出来る楽器のサイズ、音出しの制限時間、教室利用の可・不可という点においてそれぞれの物件に差がありました。
その中で、全てのリクエストにOKを出してくれたのが現在教室があるミュージションのみだったのです。他の2件に関しては搬入出来る楽器のサイズがNG、教室利用するのがNGでした。
ただ!ミュージションも全てがクリアだった訳ではなく、実は私の所有していたピアノのサイズがエレベーターでは搬入出来ない、という事であわやこちらも入居を断念せざるを得ない懸念はあったのですが、その当時の営業の方が柔軟に対応してくださり、ピアノの搬入業者さんとシミュレーションをして「イケる!」という確証を持って、契約をしてくださいました。その時は、本当に困っていたのでミュージションの存在が大変ありがたかったです。また、ミュージションを運営するリブランマインドさんの柔軟な対応と楽器を演奏する立場の方を応援してくれる姿勢に本当に助けていただきました。
当初、ミュージション川越の中でも私が入居した頃は私のピアノ教室の他にボーカルスクールさんが2件位と、ギターやサックス等も習える音楽教室さんの4件程度しかありませんでした。でも今ではピアノ教室だけでも10件弱は開校されています。大げさですが、地域の音楽教育の裾野も広げている拠点になっているのではないでしょうか。
最初は東上線沿線にポツポツとしか建てられていなかったミュージションシリーズでも、今や都内進出もして4000人がウェイティングする人気物件に!待っている人の人数に対して物件が間に合ってないとの事です。日本ではどうしても楽器演奏をする人の場所が限られてしまいます。でも、これだけニーズがあるという事なのです。これからもっと音を気にしないで楽しめる環境が増える事を願っています。