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ピアノの効用~シニア編~

12月に入りグッと冬らしい気温になりました。
ここ2~3年、シニア(60代以上)の入会者が増えています。こどもの時に少しかじった方もいれば、まるっきり初めての方もいらっしゃいます。習い始めるきっかけを伺うと、「定年になって時間ができた」「こどもが使っていたピアノを活かしたい」「残りの人生、自分の楽しみや憧れてた事をやり残さないため」等のお声を聞きます。

最近はストリートピアノの影響もあり、80を過ぎてからピアノを始めて1曲弾けるようになった方等の演奏からきっかけをもらう方もいるようです。

お教室で習ってくださるシニアからも「次は○○の曲が弾いてみたい」「コンサートに行く楽しみが増えた」「大変だけど頭の体操になる」などのお声をいただきポジティブな時間をお過ごしいただけて嬉しいです。
そんな中、思わぬ効用のお声をいただきました。

ひとつは、ペットボトルの蓋が開けられるようになった。とのお声です。
始められて1年のN様ですが小柄な方で、これまではペットボトルの蓋が堅くて便利グッズを使わないと蓋を開けられなかったそうです。しかし1年経ってなんと素手でも蓋が開けられるようになったとの事。ピアノは関係あるかな、と思いましたが他に考えられる理由が見つからないとの事。指先の強化になったようです。

ふたつめは、寝付きが良くなった。とのお声です。
この夏にピアノを始めてくださったT様。ピアノの練習はお夕飯を済ませ、お風呂に入り、就寝前の時間で取り組まれているとの事。練習しているうちに指先がホカホカして全身もなんとなく温かくなり、楽譜を読んでほどよく疲れてきた頃に眠くなるそうです。手は脳の出張所とも言われる程、医学的に密接に影響する器官同士のようですが、こんな効用があるとは。

意外な新しい発見の現場のお声でした。