保育士を目指される方へ
少し暑さの和らいだ一日となりました。
2022年の上半期も1ヶ月半が過ぎてしまいましたが、前半の怒濤のイベントが落ち着きようやく一息つけました。
さて、年明けに受験を控えている方はいよいよ本番に向けてお尻に火をつける時期ではないでしょうか。今日は、ピアノも付随する進路についてお話を。
題名にも記載しましたが保育士の事についてです。いきなりですが、
保育士になろうかな、と思った時点で即ピアノを習ってください
大学・専門学校入学と一緒に始めるのは時すでに遅しです
(※幼少時にすでに習ってきた方は例外の場合があります)
珍しく断言してしまいましたが、心の底よりそう思うからです。
現在、教室にも保育士を目指してピアノの勉強をしている学生がいます。その生徒さん達は割と早くにご自身の将来を決められていたので高校生よりピアノレッスンをスタートしました。幸い、進学した短大や専門学校ではなんとか学校の授業についていっているようですが他の学生さん達は必ずしもそうでない場合も多いようです。
短大・専門学校にも当然ピアノの授業はありますが個人個人をマンツーマンで見る時間・余裕・人手はどの学校もほぼ無いです。そのため殆どが自主学習な上に、尚且つかなりのスピードで課題を出題されます。なので、進学とともにピアノも初めて始められる生徒さんについてはかなり過酷な状況で、実際にピアノスキルが身につくかと言うとかなり厳しいものがあると思います。
3~5年前位の時期は現役の保育士さん・幼稚園教諭が教室に通われていましたが、現場に出ると季節の歌・生活の歌に毎月追われ、通われている皆さんは軒並み自転車操業のようなレッスンペースだった事を思い出します。当然、ピアノが苦手だから通われていた方が多く、仕事帰りに毎週お通いいただくのも中々大変だったと思います。
過去の生徒さんの様子、現在の学生さんの様子から、幼少期にピアノを習っていない方は大学・短大・専門学校の授業だけで現場対応が出来るピアノスキルが身につくかと言うと、先ほども申し上げたように残念ながらそれは難しく厳しいものだと感じざるを得ません。
そして各大学のシラバスを伺うと、現場対応に特化した授業を効率的に提供しているのかも疑問です。(保育の現場でバイエルが必要なのか、等)
ですので、まだ保育士になる進路が確定していなくても、選択する可能性が少しでもある以上、早めにピアノに慣れておかれる事をおすすめします。
また、保育士に求められるピアノスキルも通常のピアノレッスンとは違い、読譜、視唱、コード理論、伴奏付け、弾き歌いなど異なります。
保育士を目指される方へ、現場に出る前に早めのご準備を心がけてください。