ふりゅーげる余話「楽譜の出版社」

2016年09月24日

皆さんがピアノのレッスン時に欠かさず持ってきていただくアイテムの楽譜。
普段、何気なく使っていただいているかと思います。ここでちょっとこばなし。

私も音大受験の準備を始めるまでは、ほぼ100%日本の出版社の楽譜を使用してレッスンしてまいりました。私が子供の時は、音楽の友社、全音楽譜出版社、ドレミ楽譜出版社のいずれかを中心に使用していた記憶があります。今ではkmpやリットーミュージック、シンコーミュージック、ヤマハなど沢山の出版社の楽譜を目にするようになりました。以前に比べ、様々なジャンルの音楽が楽譜化され幅広い年代の方々にピアノを楽しんでいただいてるのだな~と感じます。

バンド譜やポピュラーミュージックには明るくないのですが、クラシック音楽を勉強する際には作曲家によって出版社を選別するという事を受験準備期に初めて知りました。ベートーヴェンやバッハなら青い表紙のヘンレ版、シューベルトなどは赤い表紙のウィーン原典版、シューマンならクマのマークのブライトコプフ版、ショパンならパデレフスキ版あるいはコルトー版など。
何故作曲家別に出版社を選別するかというと、いかに作曲家本人の解釈に忠実であるか、もしくは作曲家のそのままの原稿の著作権利を出版社が持っているかに関わるのです。

もしきっかけがあれば一つの曲の譜面を複数の出版社の譜面で見比べてみると面白い発見があるでしょう。同じ曲なのにスラーやスタッカート(奏法の事)、あるいは♯や♭の臨時記号の記載が違うかもしれません。どうして、こういう事が起こるかというと昔は楽譜の保管環境が整っておらず、出版社という業務形態も今のように確立されていなかったので譜面が散り散りになっていたり、作曲家の死後に発見されたなどがあって研究家の考えや、人づてに伝わった解釈で様々な一つの曲でも様々なバージョンが残されるようになったのです。
現代のようにクラウド上にデータを管理して、なんて事だったらこんなことはなかったかもしれませんね。でも、それが逆に色んな奏法や解釈を生み出し、決まられた枠内であっても、その中に個性を活かせる余白があることは素敵なことだと思います。

外国の楽譜を手に取って感じた事のひとつに、日本の製本技術はなんて素晴らしいのだろう!というのがありました。
日本にいれば珍しく思わないと思いますが、日本で売られている楽譜は大体が表紙・裏表紙にビニール?コーティングが施されており、用紙も厚くなっているから多少濡れたくらいでも乾かせば問題なく使えます。そしてすぐには破けません。加えて臭くない(笑)
高校生の時に使用したヘンレ版は製紙の技術が今一つだったのか新品の時は譜面を開くとなんとなく肥しの匂いがしました。本当です!!
おそらく私と同世代の方は身に覚えがあるはず。今はどうかわかりませんが、その当時は本当に船便で届く輸入品だったので円高・円安の影響も受け値段もかなり変動していました。しかも表紙はペラペラの紙だったのでもろいし、すぐに破けて残念でした。

最近では地道に日本の出版社が海外出版社のライセンスも入手していっている事で、内容は海外版と同じでも日本の技術が光る製本状態でお値段も安く求められるようになった事には感謝です!

もし楽器店で楽譜を購入することがあれば、そんな事に思いを馳せて手に取ってもらえたら光栄だな~と思います。



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